たとえば、同じサイトに異なるユーザでログインするときや、Chromeの機能拡張を同時に異なるサイトに使いたい場合、Chrome自体を2つまたは複数立ち上げることができると便利です。
この記事では、その方法をご紹介します。
ChromeやFirefoxなどのブラウザは、「プロファイル」というものを使って、ユーザのクッキー(Cookie)や画像などのキャッシュファイルを管理しています。
通常は、【デフォルト】のプロファイルが使われるのですが、このプロファイルを複数設定すると、そのプロファイルごとにユーザを切り替えることができます。
Firefoxなどはプロファイル・マネージャがあり、管理しやすいですが、Chromeは、単なるプロファイル用のフォルダをChromeを起動するときの引数で指定する方法になります。
Chromeを複数プロファイルで起動する設定
①デフォルトのプロファイルをコピーする
はじめに、デフォルトのユーザとして使っているプロファイルのディレクトリを適当な場所にコピー(複製)します。
「C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data」
の下に、「Default」というフォルダがありますので、それを「C:\Usersユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome」などにコピー&ペーストするわけです。
この中には、プロファイルに必要な「Application Cache」「blob_storage」などのファイル。フォルダ類が格納されています。
複製したら、その後、複製した「Default」フォルダを、使用するユーザ名などの分かりやすい名前に、名称変更しておきましょう。

②2番目のChrome用のショートカットを作成する
「C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\Application」の下に、「chrome.exe」があります、これを右クリックしてショートカットを作成し、適当なディレクトリまたはデスクトップに置きましょう。
置いたら、そのショートカットを右クリックして、「プロパティ」を開き、「リンク先」に、
「 –user-data-dir=”複製したプロファイルディレクトリへのパス”」
を追加します。

実際には、
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe –user-data-dir=”C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\プロファイルフォルダ名”
みたいになると思います。
以上で、設定の完了です。
通常のChromeを起動した状態でも、作成したショートカットをクリックすると、新たにChromeが起動すると思います。
機能拡張などは、プロファイルごとに管理されていますので、必要な機能拡張は再度インストールしましょう。