OracleBIのDB接続設定は、インストール時に行い、通常は変更することはありません。
ただ、DBの接続先や設定を変更することもまれにありますので、その時に変更する箇所を、自分の経験からメモしておこうと思います。
設定を変更する箇所は以下のところになります。
●weblogicのコネクション設定
●リポジトリファイル用のOCI設定
●OracleBISchedulerComponent
では、早速変更していきます。
weblogicのコネクション設定
OracleBIのユーザインターフェース(answers等)は、Webアプリケーションとして、Weblogicサーバ上に配備されています。
また、OracleはMiddlewareFusionのひとつですので、コアコンポーネントも同じくWeblogic上に配備されています。
そのため、Weblogicが使用しているコネクションプールの設定を変更する必要があります。
設定は、Weblogic側の管理コンソールから行いましょう。
管理コンソールにログインしたら、画面左側の「ドメイン構造」⇒「ドメイン名」⇒「サービス」⇒「データソース」を選択します。
すると、定義されているデータソースが画面右側に表示されるはずですので、それぞれの接続設定を変更します。
上記でデータソース名をクリックすると、下記のような接続プールの設定画面が開きます。
設定変更は、多くの場合は、「URL」の項目を編集すればOKだと思います。
変更した設定の反映には、サーバの再起動が必要です。
リポジトリファイル用のOCI設定
リポジトリファイル(メタ構造が定義されており、分析クエリを発行する先のDBの接続情報が記述してある)でOCIを使って接続している場合は、Oracleクライアントの設定を使用します。
ここを直すと、サブジェクトエリアでの分析(rpdからの参照)も、rpdのメタデータインポート(テーブル情報のインポートなどに使用)もOKになります。
その設定がどこにあるかですが、以下のファイルを見てみると分かります。
<BIインスタンスディレクトリ>\bifoundation\OracleBIApplication\coreapplication\setup\bi-init.cmd
です。
このファイルの中に、「set TNS_ADMIN=E:\dbclient\network\admin」のように「TNS_ADMIN」という環境変数を設定している箇所があり、そこにあるtnsnames.oraなどの設定ファイルを用いて接続していますので、該当の「tnsnames.ora」を特定して、それの記述を変更しましょう。
特に、複数のOracle環境が存在しているBIサーバでは、そのサーバがどのOracleクライアントの設定を使用しているか分かりにくくなってしまうので、この場所を知っておくと便利です。
OracleBISchedulerComponentの設定
BIで利用するスケジューラの設定情報を変更します。
スケジューラを使用しているプロジェクトはそう多くないでしょうが、DBを切り替える場合など、今まで接続できていたDBに接続できなくなると、BIサーバの起動時にエラーが出て、起動できなくなってしまうので、ここも変更が必要です。
設定するファイルは、
<BIインスタンスディレクトリ>\config\OracleBISchedulerComponent\coreapplication_obisch1\instanceconfig.xml
です。
以上で、DB接続情報の変更の完了ですね。